新型コロナ対策「次亜塩素酸水」をどう使えばいい?<前編>

公開日: 更新日:

 ただし、NITEの結果の有効塩素濃度とpHを満たしていたとしても、「何でも効果あり」とはいかないのが難しいところだ。

「次亜塩素酸水の主成分は不安定な次亜塩素酸で、製造方法や保管法によっては効果が期待できないものも少なくない。これまで行政主導の研究が行われてこなかったので、使用者や消費者が正しく判断できる統一した基準もない。コロナ禍で必要な知識を持っていない製造業者や販売者が一気に市場に参入し、問題ある告知内容や法令違反の告知が現在、多く見受けられる」

 次亜塩素酸水のメーカー12社が会員となって立ち上げた「次亜塩素酸化学工業会」では、次亜塩素酸水の正しい使用の普及と推進を行うとともに、規格基準の設置、信頼できる商品を選択しやすくする認証マークづくり、行政と連携しての研究・情報開示などを行っていく予定。

 しかし、その結果が出てくるのはもう少し先のこと。現段階で効果が期待できる次亜塩素酸水を選ぶには?

「まずチェックすべきは有効塩素濃度とpHです。NITEで結果が出ている35ppm以上、pH6・5以下、NITE以外の機関の研究結果からpH5以上を選ぶといいでしょう。ただし、製造日から日が経つにつれ有効成分の濃度は低下します。電解型で生成された液体は特に速く、私たちの研究では1日もすれば半分程度まで低下する。非電解型の方がそのスピードは遅く、製造技術によりますが、1年で30%落ちるものもあれば、3カ月で30~40%程度落ちるものもあります。いずれにしろ、液体で売られているものでは、非電解型をお勧めします」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃