新型コロナの感染効率に関わる変異が世界中で起きつつある

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの弱毒化が始まったのではないかとの報道が一部で見られている。日本国内で感染者数が増えている割に、重症者や死亡者が増加していないためだ。

 残念ながらウイルスの弱毒化を決定づけるようなウイルス学的なデータは現時点では報告されていない。一般に知られているように、PCR検査数のキャパシティーが増大したことにより多くの感染者を見つけられるようになり、軽症・無症状の感染者も多く発見されるようになったこと、新型コロナウイルス感染症に対する治療法が以前よりも適切になったことが大きいのだろう。

 しかし、新型コロナウイルスのゲノムに生じた弱毒化に向けた変異をうかがわせる研究報告が世界中でなされている。その一端を紹介したい。

 新型コロナウイルスに生じた変異の中で、最も集中的に調べられているのは、コロナウイルスの名前の由来ともなった突起状の「王冠」のような形状のスパイク(S)タンパク質である。Sタンパク質がヒト細胞の受容体と相互作用して、細胞との膜融合、すなわちヒト細胞への侵入に関与する。したがって、Sタンパク質の変異(アミノ酸置換)は、新型コロナウイルスの感染効率の上昇や減少に関与する可能性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る