網膜円孔・網膜裂孔<1>眼鏡店のススメで眼科医院へ

公開日: 更新日:

 昨年、70歳の誕生日を迎えたとき、不本意ながらも地元の警察署に運転免許証を返納した。今回、目の異変を問われたきっかけも、その眼鏡店である。

「1年ほど前から新聞の活字がぼやけてしまう。本を読んでいるときや、テレビ画面に写るテロップもダブって鮮明に見えない。真っ先に白内障が進行しているのかなと疑っておりました」(高野氏)

 カメラのレンズに当たる水晶体が濁り、光が目の中に十分に入らなくなる病気が「白内障」(年間、手術症例140万人=2015年眼科先進医療研究会)である。

 そのために物が白くぼやけて見えるという中高年に多い病気だ。

 コロナが騒がれ始めた今年3月、高野さんは文字がぼやける原因が、視力に合わないメガネが犯人と思い、20年ほど通っている眼鏡店を訪ねてみる。

 視力検査を終えた担当者が、「視力が随分落ちていますが、原因が近視だけとは思えません。1度、眼科の専門医師に診て貰ってはどうでしょうか」と、アドバイスを受けた。しかし、眼科医の治療は、「目に迫るメスがチラチラ見えて怖い」とか、「目に注射を打つ、痛いのなんの」といった、恐ろしい話が、脳裏に焼き付いていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家