著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

ペニスが2本ある「陰茎重複症」…米国では550万人に1人が

公開日: 更新日:

 極めてまれですが、男児が2本の陰茎を持って生まれてくることがあります。「陰茎重複症」、または「二陰茎体」と呼ばれる疾患です。スイス人のヨハネス・ヤコブ・ウェッカー医師が1609年に最初に報告してから世界でも100症例程度の記録しかないといわれますが、米国においての発生率は550万人に1人とされています。

 原因は、胎児期の陰茎を形成する過程でストレスや遺伝子の変異などの影響が考えられているようですが、ハッキリしたことは分かっていません。また、陰茎重複症の新生児は、腎臓または直腸から肛門にかけて先天的な重複異常が見られることが多く、排泄機能のトラブルからさまざまな感染症にかかって死亡する率が高いとされます。

 この疾患の患者さんの多くは、幼少の頃に片方の陰茎を切除する手術を受けるはずです。しかし、手術をせずに2本の陰茎を持ったまま成人になった米国人がいます。その男性は25歳のとき(2014年)にペンネームを用いて、自身の半生をつづった自伝「ダブルヘッダー:アソコが2つある人生」を出版して話題になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景