片頭痛に新薬が登場 原因物質を直接攻撃して痛みを抑える

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 一方、エムガルティは片頭痛の原因物質「CGRP」に直接作用する。つまり、片頭痛発作の発症抑制に絞った予防治療薬で、こういった薬は国内初になる。

「片頭痛治療の強力な助っ人になると期待しています。2~4種類のほかの薬で効果が不十分だった片頭痛患者を対象とした臨床試験では、エムガルティ投与群は1カ月あたりの片頭痛日数(3カ月間の平均)が4・1日減少しました。また、投与1カ月目から片頭痛日数が4日減少し、3カ月間効果を持続しました」(坂井医師)

 エムガルティは月1回の注射薬。つまり、「投与1カ月目から片頭痛日数が4日減少」ということは、投与して速やかに効果を得られる可能性が考えられる。エムガルティは有意に労働生産性の低下を抑えられることも臨床研究で証明された。目立った副作用としては、注射時の痛み。重篤な副作用は報告されていない。重い片頭痛で苦しんできた人にとっては、新たな選択肢が登場した意味は大きいだろう。

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