片頭痛に新薬が登場 原因物質を直接攻撃して痛みを抑える

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 片頭痛発作時と非発作時の血中と唾液中のCGRPレベルを調べた研究では、発作時には明らかにCGRPレベルが高く、非発作時には少ないという結果が出ている。

 新薬「エムガルティ」は、片頭痛を引き起こすCGRPに作用する働きを持つ。

「エムガルティは医薬品の中で脚光を浴びているモノクローナル抗体で、病気の標的だけを攻撃します。この新薬を投与することで、片頭痛の標的物質CGRPが三叉神経から放出された直後にブロックされるのです」(冒頭の坂井文彦医師)

■2~4種類の薬で効かなかった人にも効果発揮

 片頭痛の薬物治療は、頭痛が起きたときに薬を使う「急性期治療」のほか、「予防療法」も重要だ。「予防治療薬(発症抑制薬)」を定期的に使用し、発作頻度や重症度などの軽減、そして生活への支障の軽減を目的とする。

 新薬「エムガルティ」は、片頭痛発作の発症を抑制するための薬(予防治療薬)として使われる。

 これまでの予防治療薬「カルシウム拮抗薬」「ベータ遮断薬」「抗うつ薬」「抗てんかん薬」などは、ほかの病気で広く使われている薬を片頭痛の予防治療薬として使っており、どの薬剤をどのように使うかは医師の経験値で決められていた。

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