帯状疱疹ワクチンの驚きの効果 頭痛が起こらなくなった

公開日: 更新日:

 帯状疱疹(ほうしん)ワクチンを接種してから54カ月後までに、群発頭痛の改善が認められた人は99%――。昨年11月の日本頭痛学会で東京女子医科大学病院頭痛外来の清水俊彦医師が発表し、注目を集めている。

 ◇  ◇  ◇

 清水医師が群発頭痛と帯状疱疹の関係に着目したのは2007年ごろ。

「群発頭痛患者の副腎皮質ホルモン剤による予防的投与中、群発頭痛の側と同じ三叉神経領域に帯状疱疹を発症する患者がいたのです。副腎皮質ホルモン剤は免疫機能を低下させます。そして帯状疱疹は、免疫機能が低下した時に三叉神経などの神経節に潜む帯状疱疹ウイルスが再活性化して起こる。となれば、三叉神経に潜む帯状疱疹ウイルスが、群発頭痛の発症に関係しているのではないかと考えたのです」

 そこで清水医師は27人の群発頭痛患者の帯状疱疹ウイルス抗体価を測定した。すると群発頭痛の発作後、3分の2以上で抗体価が上昇し、継続。これは、群発頭痛の発作時に帯状疱疹ウイルスが再活性化していることを示している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か