ギター講師の黒河内直樹さん語る「局所性ジストニア」との壮絶闘病

公開日: 更新日:

 どこへ行っても「わからない」と言われ続けた中、最後に訪れた整形外科で「脳神経外科の方がいいのでは?」と言われ、紹介してもらったのが東京女子医科大学病院でした。

 受診すると、ものの数分で「フォーカル(局所性)ジストニア」と確定されました。当時は医師の中でも認知度が低い病名で、僕もそのとき初めて聞きました。ざっくり言うと職業病の一種で、音楽家だけではなく書道家や美容師など繊細な指の動作を反復して行う仕事をしている人に起こりやすいそうです。精神的なものではなく、脳の異常で筋肉が勝手に萎縮したり、痙攣したりしてしまう病気です。

 鍼やお灸で症状を和らげる方法もありましたが、しっかり治したかったので手術を選択しました。頭蓋骨に小さな穴を開けて、そこから視床という脳の深部まで細い管を差し込み、弱い電流を流して異常を起こしている視床の一部の機能を停止させるという手術です。

 その手術を2007年と2017年に2回受けました。1回目は施術したポイントがズレていたのか、まったく効果がなく、ただ痛いだけの経験をしました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃