著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「日本人の気持ちとは共鳴しない」米メディアが伝えた五輪開会式

公開日: 更新日:

 コロナ禍での五輪開催について、アメリカメディアも日本人が抱えるのと同様の複雑な思いを伝えています。

 ニューヨーク・タイムズは「通常なら戦うのはアスリート。しかし今回に限っては、開幕させるために戦ったのは組織委員会で、感染の恐れと組織委員会のスキャンダルにまみれたものになってしまった」とコメント。

 また、「ドローンで形作られた地球により世界平和と協調を発信することで、パンデミックやスキャンダルから目をそらそうと試みたが、過去半年で最悪の感染状況を迎えているうえ、ワクチン接種もなかなか進まない中での日本人の気持ちとは共鳴しないものだった」とし、スタジアムの外では五輪の反対運動が行われていることを伝えました。

 ワシントン・ポストは「本来、開会式はその国の過去から現在の文化を表現するもの。特に今回は東日本大震災からの復興とコロナからの復活をアピールするはずだったのが、そのメッセージは混乱したものになってしまった。この抑えたトーンがパフォーマーのソーシャルディスタンスを保つためだというなら理解できる。しかし伝統舞台芸術とドローンと大坂なおみという流れが“ムービング・フォワード”という共通コンセプトを表現しているとは思えなかった」と手厳しい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!