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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

疑問だらけ…日本の新型コロナ水際対策、実体験リポート

公開日: 更新日:

 これを書いている時点で東京五輪開幕まであと1週間、この小文が出るまで何が起きているか予測もつきません。そんな中、たまたまこのタイミングで日本に一時帰国する必要があり、日本の水際対策を体験することになったのでリポートしようと思います。

 その厳しさは飛行機に乗った時点から実感しました。定員200人以上の座席のうち埋まっているのは30~40人にもかかわらずエコノミーは「売り切れ」。旅行代理店の話では、入国できる人数が厳しく制限されているからとのことでした。

 さて羽田空港に到着すると、あらかじめ機内で記入していた健康カード、誓約書などの多くの書類とともに、入国前72時間以内のPCR陰性結果の証明書を提出します。これがなかなか厄介で日本政府が発行した書式に記入してくれるアメリカの医療機関は限られ、通常は無料の検査に書類だけで3万円もかかりました。

 続いて入国後の検査の後にはまだまだ次が。いま世界のほとんどの場所から日本に入ってくる人は、検査が2回連続陰性でも2週間の自宅等待機(自主隔離)が求められます(同じアメリカでもデルタ株が広まっている州からだと、最初の3日間は政府が指定するホテルなどで隔離)。その間、スマホにダウンロードした位置情報アプリで常にチェックされ、毎日午前中にメールで届く「健康チェック」に数時間以内に応答。自宅にいるか確認するビデオ電話も頻繁にかかってきます。

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