コロナ後遺症の嗅覚・味覚障害はどう治療するのか? 医大教授が4つの治療法を解説

公開日: 更新日:

「嗅覚障害ありと回答した人のほとんどが嗅覚検査でも低値でしたが、味覚障害ありと回答した人はほとんどが味覚検査では正常値でした。このことから、嗅覚障害により風味が変わるため、味覚障害を自覚していると考えられます」

 コロナによる嗅覚・味覚障害を訴える患者が来院した場合、三輪教授が行う検査は、内視鏡、CT、嗅覚検査、味覚検査。

「発症1カ月以内なら、鼻の奥の炎症が原因で嗅覚障害が起こっている可能性が高い。炎症の場所によっては内視鏡だけではわかりづらいため、その場合はCTスキャンもします。ただし発症して2週間以内は、感染拡大のリスクがあり、内視鏡などはできません」

■欧州では嗅覚刺激療法がガイドラインに掲載

 現段階ではコロナの嗅覚・味覚障害に対してエビデンスのある治療法が確立されていない。

 そこで炎症が確認できたら、「嗅覚障害診療ガイドライン2017」の鼻の炎症がある場合の治療法に準じて、ステロイドの局所投与が検討される。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも