認知症を悪化させてしまう接し方とは? 不安は進行リスクを高める

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 認知症を発症する方の約68%はアルツハイマー型認知症です。脳の神経細胞が減っていってしまうことで、脳の中でも記憶をつかさどっている海馬から萎縮が始まります。そのため、同じ質問を繰り返したり、料理や着替えといった日常の手順が分からなくなって動作が困難になってくるのです。こうした症状がある認知症の方に対し、症状を悪化させる言動があります。たとえば「行動を制限する」「役割を取り上げる」「強制する」「叱責する」「命令する」「否定する」といったものです。

 認知機能が低下して手順を忘れたとしても、体で覚えた技術(運動習慣や料理など)は忘れないからです。そのため、やっていたことをやめさせるのは大きなストレスになります。

 また脳の中でも「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる快・不快を感じる場所は海馬の近くにあり、感情は最後まで記憶に残りやすいのです。そのため、叱責されると、どうして怒られたのかは理解できなくても「この人に怒られた」「嫌な思いをさせられた」という感情はしばらく残ってしまう。不快な記憶が積み重なると、相手とのコミュニケーションを拒むようになります。不安心理から、妄想や異常行動が悪化し、認知症が進行するリスクが高まります。

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