若年性認知症の原因と初期症状は?50代での発症も増えている

公開日: 更新日:

 若年性認知症は、64歳までに発症した認知症で、18歳から39歳までに発症した「若年期認知症」と40歳から64歳に発症した「初老期認知症」の総称になります。まだ少数ではありますが、診察していると50代で認知症を発症するケースは増えていて、近年、認知症は若年化している印象があります。

 若い患者さんの場合、脳神経外科には、大半が精神科から紹介状をもらって訪ねてきます。患者さん本人も、当初は「仕事の作業の手順が分からなくなった」「物忘れが増えた」といった自覚症状により、若くして仕事ができなくなってしまうのでは、という不安で精神的に参ってしまい、抑うつ状態になることから、うつ病や精神疾患の治療を求めるためです。精神科でも脳MRI検査は受けられますので、早期発見のためにも、自身や家族の症状に異変を感じたら脳を調べてもらうことをおすすめします。

 認知症で最も多いのはアルツハイマー型認知症ですが、若年性認知症の場合、微小な脳卒中のあとに起こる脳血管性認知症が大半です。脳に小さな梗塞が多発することで脳細胞にうまく酸素が行き渡らず、脳がダメージを受けてしまうことで起こります。脳の血管障害は機能の完全回復が期待できないため、とにかく予防が大切です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも