物価上昇前に検討したい 人工骨を使わない歯科インプラント

公開日: 更新日:

手術が楽で長持ちする

 それでも多くの歯科医師が人工骨を使うのは、患者のやせた歯槽骨を再生させるには人工骨が必要だと教えられ、信じているからだという。

「私はそうは思いません。現に私は人工骨をまったく使わずにインプラント治療をしており、この治療を始めて15年以上になりますが問題は起きていません」

 木村院長がやせた歯槽骨を再生させる方法は簡単だ。骨を再生したい部分を専用のシートで覆い、コラーゲンや採血により患者自身の血液でつくったフィブリンの塊をその中に入れ、術後の痛みが出ないように処置するだけ。3カ月ほどで骨はインプラントに必要な骨量を回復。最初は治療した骨に負担がかからないよう、硬いものを食べないよう心がけなくてはならないが、1カ月も経つと再生した骨の骨密度が向上して、自家骨と変わらなくなるという。

「人間は欠けた組織を再生する能力があり、再生に必要な時間、細胞、十分な空間があれば再生できます。人工骨は空間をつくるためのものに過ぎず、それ自体に骨を再生する力はありません。私が人工骨でなくコラーゲンやフィブリンを使い、極力固形物を入れないのは早く痛くなく骨を再生するのに役立つからに過ぎません。私は人工骨を使うよりはるかにトラブルは少ないと感じています」

 歯科インプラントを検討しているのなら、人工骨なしのやり方も検討してみてはどうだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒