著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

相づちはコミュニケーションの万能薬 話し手も聞き手も気持ちよくなる

公開日: 更新日:

 誰かとコミュニケーションを取るとき、みなさんはどんなことに気を使っているでしょうか?

 やってはいけないこととして、たびたび挙げられるのが、否定的な言い回し、相手に対するマウンティング、主義主張の押し付けなどでしょう。

 たとえば、「私は季節の中では冬が好きです」と言われたとして、「寒いからイヤでしょ」とか「日本の冬なんてロシアに比べれば寒くないから、好きだなんて言えるんだよ」などと言おうものなら、会話自体も冷え込んでしまうこと必至です。

 こうしたご法度行為さえ避ければ、比較的コミュニケーションは図りやすいと思うのですが、さらに覚えておいてほしいテクニックが「相づち」です。東京大学の川名の研究(1986年)によって、相づちはコミュニケーション上、とても有効的であることが示されています。

 実験は、東京大学に通う学生を被験者に行われました。「心理学実験の手伝い」という名目で、4人のうち2人を話し手、他の2人を聞き手として役割を与え、協力してもらいました。しかし、この設定はあくまでカムフラージュで、実際には4人全員が被験者でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?