母子の命を守るために男性も知っておきたい「妊娠高血圧症候群」

公開日: 更新日:

 さらに今回の研究で妊婦本人以外の喫煙にもリスクがあると判明した。喫煙時に喫煙者自身が吸う主流煙よりも、加熱部から発生する副流煙のほうがより有害物質が多く含まれるといわれている。この副流煙を吸うと、ニコチンが持つ血管収縮作用が働いて高血圧になると考えられている。

「家族に妊婦さんがいる場合には、妊婦さんの前ではたばこは吸わないでください。可能であれば禁煙するといいでしょう。喫煙から1時間程度はたばこの有害物質が吐息に含まれるとされるので、目の前で吸わなくても受動喫煙させてしまう可能性があります」

■年間5万~10万人が発症

 妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上の高血圧、またはこの高血圧にタンパク尿(1日300ミリグラム以上)を伴う症状を指す。妊娠34週未満で発症する早発型と、34週以降で発症する遅発型があり、早発型のほうが重症化しやすい傾向にあるため早期発見が重要だ。日本では年間5万~10万人が発症し、高齢出産が増えたことから患者数は近年増加しているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」