ドライアイの意外な原因は「水不足」ではない…実は「油分」不足だった

公開日: 更新日:

 涙液の油層、水層、ムチン層が十分に分泌されてこそ涙液が安定し、しっかり角膜を守れる。言い換えると、どれかひとつでも量が少なくなれば、目の不快感や異物感、乾燥感、痛み、眼精疲労などのさまざまな症状が出てくる。よく知られる「ドライアイ」だ。

 ドライアイは、涙腺から分泌される「水」の不足が原因と長らく考えられてきた。

「しかし、マイボーム腺機能不全による油の不足も大きく関わっていることが分かってきたのです」

 ある報告では、ドライアイ全体のうち、油不足(涙液蒸発亢進型)が50%を占めるのに対し、水不足(涙液分泌減少型)は14%。油不足が水不足を大きく上回る。

 ただ、油の分泌に対する治療法はなく、“水不足”への治療しか行われていなかった。水が潤えば、少ない油の量でも効率よく使えるので、症状は和らぐ。しかし根本的な解決にはなっていないので、完全に不調は取れない。また、治療をストップすれば、症状がぶり返す。

「それが、この10年でマイボーム腺機能不全に対してエビデンスが確立され、薬や治療機器が登場。マイボーム腺機能不全の根治も可能になってきたのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か