著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

補聴器使用者はそうでない人より認知機能低下が抑制される

公開日: 更新日:

 本連載を読んだというお客さまから「認知症は補聴器で予防できるの?」という疑問をいただくことがあります。

 補聴器は医療機器です。医療機器には、効能効果が厳密に定められており、現時点で補聴器に定められている効能効果は「難聴者の聴力を補う」です。この効能効果以外のことを表現することはできません。

 一方、2016年の世界保健機関(WHO)の執行理事会では、認知症が単独の議題として初めて取り上げられました。その後、難聴が認知症のリスクのひとつとして認識されるようになり、補聴器の認知症予防効果についての注目は年々高まっています。欧米やわが国でさまざまな研究が進み「補聴器を使用する人は補聴器を使用していなかった人に比べ認知機能の低下が抑えられる」という結果が複数発表されているのも事実です。

 認知症の大半を占めるアルツハイマー型認知症は、今のところ根本治療は確立されていません。そのため、発症を遅らせたり進行を緩やかにする手段があるならば、それを実践するのは良いことだと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」