ドライアイの意外な原因は「水不足」ではない…実は「油分」不足だった

公開日: 更新日:

 目がショボショボ、ゴロゴロする。目が疲れる。目が乾いた感じがする──。これらの症状があればドライアイが疑われるが、目薬をさしても改善しない場合、「油分」が足らないのかもしれない。

 近年、注目を集めているのが、目の疾患である「マイボーム腺機能不全」だ。今年2月、初の診療ガイドラインが発刊された。作成委員のひとりである東邦大学医療センター大森病院眼科・堀裕一教授が言う。

「マイボーム腺機能不全についてはかなり以前から問題視されていましたが、治療法がありませんでした。しかしこの10年で状況が大きく変わりました。そこで、ガイドラインが発刊される運びとなったのです」

 マイボーム腺とは眼瞼内にある器官で涙の構成成分の油を分泌する。マイボーム腺の出口が詰まって油が分泌されなくなったり、マイボーム腺の萎縮や脱落で油の産生能力が落ちるのがマイボーム腺機能不全だ。

「ものを見る上で非常に重要な働きを担う角膜を守っているのが涙液(涙)です。涙液の最も表面にあるのが油層で、その次が水層、さらにその次がムチン層です」(堀教授=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も