“エリテマちゃん”…病気はもう一人の自分として捉えている

公開日: 更新日:

多賀谷裕子さん(41歳)=全身性エリテマトーデス

 最初に不調を感じたのは10年前の冬です。手首の関節が痛くなり、湿布を貼ったりしていたんですが、2週間ほど経った頃には全身の関節が痛くなり、少し動いただけでも激痛が走るようになりました。

 横になったら起き上がれないほどのレベル。1人暮らしをしており、母親に来てもらいお風呂に入るなど手伝ってもらっていたのですが、ずっと来てもらうわけにもいかない。とはいえ、痛みで1人では生活できない。当時、別の病気でお世話になっていた東京大学医学部付属病院に入院し、多種多様の検査を受けました。なかなか原因がわからず、「全身性エリテマトーデス(SLE)」と診断されたのは入院して2カ月ほど経ってから。指1本の関節を動かすだけでも激痛が走り、お箸すら持てないまでになっていました。

 病名を告げられた時、「えっ」と驚くより、「ようやく病名がわかった。これで痛みが消えるかもしれない」という安心感が勝りました。ステロイドの内服が始まり、2~3日で痛みが引き、数カ月ぶりに痛みを忘れて眠れました。少しずつステロイドの量を減らしていき、退院時には季節は春になっていました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち