若宮三紗子さん語る全身性エリテマトーデスとの壮絶な闘い

公開日: 更新日:

 最初にこの病気の可能性があると聞いたときは「変わった名前」としか思いませんでしたし、その後、確定診断されたときも「へぇ。で何それ?」という感じでした。

 元看護師だった母は国が指定する難病だと知っていたので、可能性があるという段階で泣いていましたが、23歳だった当時の私は事の重大さに気づかず、医師の「卓球は続けていいけど、走らないように」という言葉に「やった! 走らなくていいんだ」と心の中で叫びました。

 母も「あの時はうれしそうだったよね」と言うくらい顔がニヤケました(笑い)。それくらい走るのがつらかったんです。1キロ走るだけで息が切れてしまい、翌日は高熱が出る状態でしたから。

 異変は実業団に入った20歳を境に急に表れました。大好きだった甘い物が食べたくなくなったり、「日に当たりたくない」と思って紫外線を避けるようになりました。誰かに何かを言われたわけでも、美容のためでもなく、本能としかいいようがありません。後に医師から「甘い物と紫外線を避けたことが重症化しなかったことに大きく影響している」と言われました。いつものことが嫌だなと感じるのは体の声なので、その感覚は信じたほうがいいそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々