著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国9万人調査 トランスジェンダーの5割が「差別を恐れて引っ越し検討」

公開日: 更新日:

 米国で発表されたトランスジェンダー調査が、差別や偏見の対象になりやすいトランスの人々の内面に踏み込んだ内容として、話題を呼んでいます。

 調査を行ったナショナルセンタ・フォー・トランスジェンダー・イクイティ(NCTE)は、米国最大のトランスジェンダーの人権保護団体です。

 質問に回答した9万2000人のうち、8万4000人が18歳以上の成人、8000人が16歳と17歳。成人解答者の6割はトランスジェンダー(生まれた時に医師による割り当てられた性と、自認する性が逆の人)、4割がノンバイナリー(どちらの性にも当てはまらないと自覚する人)でした。

 まず目立ったのは、性的少数者であるために受けた差別や虐待です。

 過去1年間に医療機関を受診した成人のうち、5割近くがトランスジェンダーであることを理由に、医療を拒否されたり、乱暴な扱いを受けた経験があります。

 またトランスであることを公表した8割が、学校の嫌がらせ、身体的攻撃、ネット上のいじめ、性自認に合ったトイレや更衣室の使用を拒否されるなどの虐待を経験しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然