「乱視」を放置してはいけない…軽くても目の疲れや見間違いを招く

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「乱視は眼鏡やコンタクトレンズで矯正できますが、近視・遠視用のものとはレンズが異なります。近視・遠視は球面レンズ、乱視は円柱レンズです」(高准教授)

 球面レンズは、レンズがカーブを描いている。円柱レンズは、円柱を立てた場合、縦方向に垂直に切り取った形状のもので、凹型、凸型がある。近視、遠視、乱視が入り交じっている場合、その人の目の状態に応じて球面レンズ、円柱レンズを組み合わせることも少なくない。ただ、コンタクトレンズでは、通常はまばたきをするとくるくる回るようになっているが、乱視用のコンタクトレンズでは、まばたきをしても動かない仕組みとなっている。

 眼鏡とコンタクトレンズを使い分けている人も多いだろうが、眼鏡は比較的乱視用が取り入れられているのに対し、乱視用コンタクトレンズの普及率に関しては、日本は高くない。

「過去20年で乱視用コンタクトレンズの普及率はあまり増えていません。近視・遠視用の球面レンズでも視力に関してはある程度満足されること、乱視用レンズの装用感がよくないと考えている人が少なからずいることなどが挙げられます。しかし海外の研究では、『乱視用コンタクトレンズに替えると以前より明らかにくっきり見えたと答えた人が多い』『軽い乱視の人でも、球面レンズのほうが乱視用レンズより目が疲れる』といった報告があります」(高准教授)

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