子どものいびきを見逃すな(4)子どものアデノイドは切除してもまた大きくなる

公開日: 更新日:

 大人の睡眠時無呼吸症候群の診断基準における「重症」の定義は「10秒以上の呼吸停止や呼吸低下が1時間に30回以上」。子どもは大人とは異なり、「呼吸停止や呼吸低下が1時間に10回以上」とされている。

 子どもの睡眠時無呼吸症候群の原因の多くがアデノイド・口蓋扁桃肥大であるため、肥大の程度が高度で睡眠ポリグラフ検査や簡易検査で重症の睡眠時無呼吸と診断されれば、アデノイド切除術や口蓋扁桃摘出術の適応としている施設が多い。

「では、中等症ならどうか? 日本小児呼吸器学会が行った全国調査では、日本の多くの施設が手術を行っていました。ただ、手術は患者さんや家族への負担が大きいですし、3歳未満では行いづらい。アデノイドは完全に摘出できないので、低年齢で手術を行うと、術後にまた大きくなって再手術が必要となる場合もあります。僕が見たお子さんでは、再々手術となったケースもあります」(小児の睡眠障害を専門とする「尾張こどもの睡眠・呼吸・アレルギークリニック」の杉山剛院長=以下同)

 子どもの睡眠時無呼吸症候群ではしばしば、アデノイド・口蓋扁桃肥大にアレルギー性鼻炎を併存しているので、ステロイド点鼻薬などでアレルギー性鼻炎による鼻詰まりを解消する。アレルギー性鼻炎は、原因となる物質に反応して起こるので、例えば花粉が原因の場合、季節によって睡眠時無呼吸症候群がひどくなったり軽くなったりすることも。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情