子どものいびきを見逃すな(4)子どものアデノイドは切除してもまた大きくなる

公開日: 更新日:

「スギ花粉で春に悪化するというお子さんには、その時期だけステロイド点鼻薬を使うという手もあります」

 舌下免疫療法も有効だ。アレルギーの原因物質を含んだ錠剤を1日1回、舌の下に1分間保持した後、のみ込むことで体質を改善する治療法で、「効く子どもでは、半年ほどで効果が表れる」。つまりは、手術以外にもあの手この手で睡眠時無呼吸症候群に対策を講じ、手術対象でない子どもでは、自然とアデノイド・口蓋扁桃が小さくなるのを待つのだ。

 鼻に装着したマスクから空気を送り込むCPAP。大人の睡眠時無呼吸症候群では、治療の第1選択肢となるが--。

保険適用基準が大人と子どもが同一のため、子どもでは超重症でないと保険適用となりません。子どもでも睡眠時無呼吸症候群のレベルによってはCPAPで睡眠時の呼吸が楽になるという報告もあり、私もそのような例を経験しているのですが、残念ながら現時点では、使えるケースはごく限られています」

 子どものいびきが気になったら、睡眠障害も診ている小児科か、睡眠専門クリニックへ相談を。(おわり)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が