著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【おからクッキー】食物繊維たっぷり…腸内環境を整えダイエット効果あり

公開日: 更新日:

 おからクッキーは、日本の伝統的な食品である「おから」を利用したヘルシーなスナック。大豆から豆腐を作る際に生じるおからは、煮物や炒め物として家庭料理で古くから親しまれてきました。

 その主成分である食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やすことで便秘予防に役立つだけでなく、腸内環境の改善が期待されています。例えば、「日本乾燥おから協会」によれば、おからパウダーに含まれる食物繊維が腸内細菌のエサになり、腸内環境を整える働きがあるとされています。また、早稲田大学の研究では、麹菌を用いて発酵させたおからが、マウスの脂質代謝を改善し、脂肪の蓄積を抑制する効果が確認されています。

 さらに、食後血糖値の急上昇を抑える作用も報告されています。2018年の「日本栄養改善学会」では、テンペ菌で発酵させたおからにバナナを加えた「オカラ発酵素材(OTB)」を用いて、健常者を対象に食後血糖値と血清インスリン値への影響を探索的に検討したところ、OTB摂取後の食後血糖値の上昇に有意な差は見られなかったものの、食後30分の血清インスリン値が対照食と比較して有意に低い値を示したといいます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  5. 5

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  1. 6

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  2. 7

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    永野芽郁&田中圭「終わりなき不倫騒動」で小栗旬社長の限界も露呈…自ら女性スキャンダルの過去

  5. 10

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ