著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ココナッツシュガー】血圧調整に役立つ甘味料で昼間に採りたい

公開日: 更新日:

 ココヤシの花蜜を煮詰めて水分を蒸発させた天然甘味料であるココナッツシュガーは、東南アジアを中心に古くから利用されてきた食品です。インドネシアやフィリピンなどでは、砂糖の代わりに伝統料理や飲み物に使われています。

 キャラメルのような独特の風味があり、コーヒーやお菓子作りなど幅広い用途で使用されています。料理の味に深みを加える一方で、砂糖よりも自然で優しい甘みを提供します。

 また、ココナッツシュガーの生産は環境にも優しいとされていて、ココヤシの木は伐採せずに花蜜を採取できるため、森林破壊を防ぐ効果もあると評価されているのもトレンドの理由かもしれません。近年では健康志向のマーケットで人気が高まり、多くのオーガニック食品店で取り扱われています。

 そんなココナッツシュガーは、精製砂糖のような化学的な処理をほとんど受けていないため、ミネラルや微量栄養素が豊富! 特に血圧調整などに役立つカリウムが多く含まれています。昼のカリウム摂取量は1日の中で一番少なくなる時間帯とされていますので、昼向きと言えるかもしれません。もっとも、食べる量はそこまで多くはないでしょう。1杯のコーヒーや料理で使用する量はせいぜい5~10g程度。この場合のカリウム摂取量は50~100mg程度ですので、ココナッツシュガーだけで昼のカリウム量を補うのではなく、野菜などを一緒に摂ることも大切です。

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