「やせられる」は間違い…ウオーキングによる「健康」と「中年太り」のメカニズム

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 興味深いことに食事制限をすることでこの一次繊毛は長くなったという。つまり、食事制限こそが「太りにくい体に戻す」カギなのだ。

■ストレス解消や新発想のきっかけになる

 だからといって、ウオーキングは健康にプラスであることに変わりはない。医学の父ともいわれたヒポクラテスの「歩くことは一番の薬」の言葉にもあるように、歩くことの健康に与える影響は大きい。

 2020年には、1日の歩数が多いほど全死亡リスクが低下することが米国の4800人を対象とした大規模研究で明らかになっている。1日4000歩の人に比べ、8000歩の人は死亡リスクが51%減少。1日の歩数を1000歩増やすごとに全死亡率と脳血管疾患の発症ならびに死亡リスクが低下するという。

 研究は、米国立衛生研究所、米国がん研究所、米国老化研究所、米疾病予防管理センターの研究者が行い、結果は米国医師会雑誌に掲載された。

 ブルーゾーン(世界5大長寿地域=イタリア・サルデーニャ、日本・沖縄、米国・ロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島)研究でも、100歳以上の長寿者は毎日歩くことを習慣化していたという。

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