ウオーキングは「ロコモ」「介護」「寝たきり」の予防にはならない

公開日: 更新日:

「椅子に座り、反動をつけずに片足で立ち上がれますか?」

 こう問いかけるのは、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授。もしできなければ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)の始まりかもしれない。

 ロコモとは、立つ・座る・歩く・走るといった基本的な動作に必要な筋肉・骨・関節などが衰え、移動機能が低下した状態を指す。

「ロコモというと高齢者の問題と思われがちですが、実は40~50代から始まり、何も対策をしなければ、還暦を過ぎたころから一気に進行します。そして、そのまま悪化すると将来的に要支援・要介護のリスクが高まります」(町田教授=以下同)

〈表〉は日本整形外科学会が作成したロコモのチェックリスト。1つでも当てはまる項目があればロコモが疑われる。

■白筋を鍛えることが必要

 ロコモ対策には筋肉を鍛えることが重要だ。

 筋肉は骨に沿って付着していて、筋線維と呼ばれる細い組織が束なってできている。この筋線維には「赤筋」と「白筋」がある。赤筋は歩くなど持続的に動くときに使う。一方、白筋は体を動かし始めるとき、大きな力を出すとき、瞬発力を発揮するときに使う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情