血管<下>老化のメカニズムと改善法 ウオーキングでは負荷が軽すぎる人がいる

公開日: 更新日:

 血管は、メタボや生活習慣病などがあると内皮細胞に炎症が起こり、慢性化するとカルシウムが沈着して血管内膜の石灰化が始まる。また、炎症によって血管内皮が傷つくと、そこから悪玉コレステロールが入り込み、コブ(プラーク)ができて動脈硬化が起こる。このように、血管は少しずつ弾力を失い硬くなっていく。これが血管の老化だ。

 この血管老化の現象も初期段階であれば、「食品に含まれる抗酸化物質の摂取」や「運動によるNO(一酸化窒素)の産生」によって、改善することが分かっている。運動と血管の健康には、どのような関係があるのか。「ズボラでもラクラク!血管・血流がよみがえって全部よくなる!」(三笠書房)の著者で、「芝浦スリーワンクリニック」(東京都港区)の板倉弘重名誉院長(認定臨床栄養指導医)が言う。「少し走ったりすると顔が赤くなったり、体が熱くなったりして、汗をかくなどして血流が良くなることを実感できると思います。血流が速くなると、血管内皮から血管拡張物質であるNOが分泌されて血管を広げてくれるからです。血管を広げる働きは、分泌されるNOの量に左右され、NOが不足すると血管は硬くなります。また、NOには抗酸化作用があり、血管内皮細胞の炎症を抑える働きもあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった