妊活で発覚…性交痛や挿入困難の原因“陰茎湾曲症”とは?
■“まっすぐにする手術”で改善も
性交障害がある場合は、湾曲の反対側の白膜を縫い縮めて、バランスを整える「プリケーション法(縫縮術)」という手術が行われます。日帰り手術が可能で、術後2か月程度で性行為やマスターベーションも再開できます。
ペロニー病の場合は、まず保存的な治療、つまりビタミンEや瘢痕(はんこん)治療薬の内服、ステロイド注射などを行い、硬結が固定した段階で手術に移行するのが一般的です。ただし後天性の場合は、陰茎の短縮が避けられないこともあります。
「少し曲がっている気がするけど、問題ないだろう」と放置していると、妊活や夫婦関係に悪影響が出ることがあります。陰茎湾曲症は恥ずかしさや誤解から、なかなか表に出にくい問題ですが、正しい診断と治療で改善が期待できる疾患です。性交に違和感を覚えたら、一度泌尿器科専門医に相談してみてください。
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著者の永尾氏は男性の更年期についても解説しています。●関連記事【こちらも読む】「気力がでない」「イライラする」これって男の更年期? 自覚しにくい変化とその見分け方とは…もあわせて読みたい。