(1)健康食品は「お守り」…日頃の努力があってこそ健康に役立つ
「健康食品は薬ではありません。短期間の摂取で効果があったとしたら、むしろ危険です。病気治療目的の使用はダメです。がんなどの疾患を治す健康食品はありません。健康食品利用で大事なのは、病気にかかりたくない人が日頃からバランスの良い食事や運動に励んだうえで、機能と安全性が裏打ちされた健康食品を取ることで効果が得られるものです」
実際、長村教授自身、長年、ルテイン入りの機能性表示食品を取っていて、眼科では「年齢のわりに水晶体がきれいで眼底の血管状態も良い」と言われている。
「ルテインは目の黄斑部分や水晶体に取り込まれ、その機能を改善するというしっかりした論文があるので、同世代よりも白内障の進行が遅いのは多分そのためと考えています。また、n-3系脂肪酸も毎日摂取していますが、高かった中性脂肪の値が低下し、コレステロールも低下してスタチン系の医薬品の服用量を減らすことができています。n-3系脂肪酸にも、中性脂肪の値を下げる論文が多くありますから、そのためと考えています。この話を医療系の専門家に話すと、それはプラセボ(偽薬)効果だと一笑に付されます。しかし結果として目と循環器の健康を保てている実感があり、私自身は満足しています」