(1)40~50歳代から筋力・バランス能力を鍛えよう
手首、腰、太ももの付け根……どの骨折にしても、日常生活に不自由な期間が数カ月、長ければ1年ほどになることがあります。動かせない期間が長いほど、また高齢になるほど、筋力やバランス能力などの身体機能が低下しやすくなります。身体機能低下は転倒しやすくなる負の連鎖を招きます。このような負の連鎖を防ぐには、身体能力が落ちてくる40歳代から体づくりを意識し、遅くても50歳代から将来の転倒防止のため筋力、バランス能力の備えをしておくことが大切です。
とはいえ、急に激しいトレーニングをする必要はありません。「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」の中で推奨されている通勤や労働、家事などで歩くといった身体活動を1日60分以上(約8000歩)に加え、軽く汗ばむ程度の運動を週に2、3回(合計60分以上)できれば十分です。
また、体を動かすことが嫌にならないように、無理のない範囲で動かし、長く続けることが大切です。=つづく
▽中澤幹夫 多摩丘陵リハビリテーション病院リハビリテーション技術部部長、東京都理学療法士協会副会長。


















