高齢者は「体重」が重要…標準を下回ると死亡リスクが急上昇

公開日: 更新日:

 実家に帰省したら親がずいぶん痩せていた──。年末年始、そう感じた人もいるのでは? 高齢者の「痩せ」は寿命にも関係する。首都圏で最大規模の在宅医療専門クリニックを運営する「医療法人社団悠翔会」理事長・診療部長の佐々木淳氏(顔写真)に話を聞いた。

「標準体重を下回ると死亡リスクが急激に上がるということは、統計的に示されています」(佐々木理事長)

 65歳以上のBMI(体重と身長で計算する体格指数)と総死亡リスクを調べた国内の研究では、BMI16未満の女性の死亡率は、20~22.9の2倍以上という結果が出ている。

「年齢に関係なく、栄養を十分に取っていれば体重が増えます。つまり、低体重であるということは栄養が取れていないということ。アメリカの高齢者病院で行われた研究では、入院患者の栄養状態を良好、At risk(潜在的に危険な状態)、不良に分け、入院後の生存曲線を調べたところ、栄養状態が良好な人は3年後、約8割が生存していました。栄養状態が悪いほど生存率は低く、栄養不良の群は良好に比べて4分の1程度でした」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  2. 2

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 3

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    「まつもtoなかい」長渕剛"神回"が話題に…「仕事と愛どっち取る?」の恋愛トーク!

  2. 7

    生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々

  3. 8

    ソフトバンク上沢直之への“取材NG”で雑音封印の配慮…昨季の山川穂高と同様、個別取材すべて却下

  4. 9

    香取慎吾は「三重苦」を克服できるか? 主演ドラマ不発の原因は「不肖の兄」「反フジテレビ」と…

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”