(4)多汗症治療は大きく進化…保険適用の選択肢が増えた
そして、水の入った容器に手や足を浸す治療、イオントフォレーシスです。
微弱な電流で発生したイオンが汗腺を閉塞し、発汗を一時的に抑えます。痛みや副作用がほとんどない半面、継続的な治療が必要です。
加えて、手術(ETS)や交感神経に対する治療も紹介しましょう。
ETSは「Endoscopic Thoracic Sympathectomy」の略で、「胸部交感神経切除術」のこと。胸腔鏡を使い、過剰な発汗を促す交感神経を遮断します。他の治療法より発汗を抑える効果が高い分、別の部位の発汗が増えるリスク(代償性発汗)がありますので、医師とよく相談することが大切です。手掌や腋窩・顔面に有効です。
ほかに、足底に有効な手段として腰部交換神経節ブロック(注射)もあります。
最後に「多汗症は何科に行けばいいのか」について触れておきますと、受診先としては皮膚科が一般的ですが、重要なのは「どのような治療を提供できるか」です。先に挙げた治療法はどれも完全ではありません。時間をかけ医師と相談しながら最適な方法を見つけていく必要があります。


















