著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(4)O型は糖尿病リスクが少ない…生活習慣病と血液型との意外な関係

公開日: 更新日:

 最近は、腸内細菌叢がさまざまな病気のリスクを左右していることが分かってきました。腸内には約1000種類の細菌がいるとされていますが、その種類や割合がじつは血液型で違っているらしいのです。

 人の腸の粘膜細胞は、血液型を決めているのと同じ物質(糖鎖)で覆われています。血液型がA型の人は腸内もA型、血液型がB型なら腸内もB型、というように。そして腸内の血液型糖鎖は、どうやら細菌たちの餌のひとつになっているらしいのです。そのため、A型の人にはA型糖鎖を好む細菌が、他の血液型ではそれぞれの糖鎖を好む細菌が、より多く棲みついていると考えられており、少しずつ証拠も出てきています。

 この分野はまだ研究が進んでいないため、腸内細菌の種類と健康の関係は、まだほとんど分かっていません。しかし研究が進んでくれば、血液型別の「健康な腸内細菌叢の育て方」が実現するかもしれません。あるいは健康維持のための「血液型別・食べていいもの悪いもの」といった話も出てくることでしょう。 =おわり

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