<上野・アメ横>まるで香港の女人街
新御徒町・佐竹商店街からアメ横まで歩いていくことにした。「昔はリーバイスやコンバースを買おうと思ったらアメ横しかなかったんだよ」「店によって値段も置いてある品も違うからひとつひとつ見ていかなくてはならなかった」「革ジャンとか、よそで買おうと思ったら10万円近くするものも、アメ横なら5万円くらいで売っていた」
学生時代にアメ横に通い詰めていたカメラマンの話を聞きながら、着いたのは韓国料理屋が集まっている一角。大阪出身の私には、鶴橋の超ミニ版といった感じだ。
お世辞にもきれいとは言えない店がゴチャッと固まり、細い通路が怪しい雰囲気を醸し出している。月曜日だからか、閑散としている……。
「どんどん店がなくなり、これだけになった。味も落ちたと聞くな」
こんな声も聞いたことがある。しかし、雰囲気を味わうには最高。韓国の裏路地に入った気分だ。