円安&増税のWパンチ…家計負担「年34万円増」の驚愕試算
秋の値上げラッシュが始まった。1日、スターバックスは10円程度、「餃子の王将」はメニューの大半で5~10%値上げに踏み切っている。「十勝のむヨーグルト」は6~12円アップだ。
10月以前にも牛乳やチーズ、ハム、かまぼこ、小麦粉、バターなど食料品が相次いで値上がりしている。
総務省が9月26日に公表した東京都区部の9月消費者物価指数(中旬速報値)は、前年同月比で2・9%の上昇だった。物価上昇の最大の理由は、急ピッチで進む円安だ。電気代やガソリン代は跳ね上がり、漁船の燃料費も高騰。たこ(上昇率22.8%)、さけ(同18.2%)、えび(同17.9%)など軒並み値上がりした(別表参照)。
円相場は、きのう一時、1ドル=110円台に乗せた。「節目を突破したことで、この先、円安に歯止めが利かなくなる」(市場関係者)という見方も台頭してきた。
「次の節目は110.64円で、その次は111.60円です。こうした水準を簡単に超え、流れが変わらないようだと、大きな節目である120・10円を目指すことになるでしょう」(マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト)