イルカ大量座礁に「大地震の前兆」説 専門家に因果関係聞いた
「100頭以上のイルカが打ち上げられたのは見たことありませんが、イルカの座礁は珍しい話ではない。実は一年中起きています。今回、座礁した一帯はエサが豊富で、イルカが集まりやすい。地震との因果関係はないと思います」(茨城県の水族館「アクアワールド」の高石慎也海獣展示課主任)
イルカの生態に詳しい東海大海洋学部の村山司教授の見方もこうだ。
「イルカの座礁は茨城県以外にも静岡県や宮崎県でも確認されています。10年ほど前も茨城県で80頭、宮崎県で200頭近くのイルカの座礁が確認されました。その時も地震は起きていません。イルカの座礁をめぐってはさまざまな説がありますが、いまだに理由は分からないのです。おそらく、今回の座礁はエサを深追いして打ち上げられたのではないか」
まずは一安心といったところだ。ちなみに、座礁したイルカのうち7頭が海に戻されたという。