お湯の“白濁”再現に腐心 バスクリン「日本の名湯」開発秘話

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 1930年に発売されて以来、多くの入浴剤ファンに支持され続けている芳香浴剤「バスクリン」。同商品とともに、株式会社バスクリンの看板商品といえるのが温泉入浴剤「日本の名湯」シリーズだ。1986年9月に発売され、来年で30年目になる。

■現在も続く2泊3日の「温泉探索」

 1980年代前半まで入浴剤市場はバスクリンのほぼ独壇場だった。そんな中、1983年にライバルメーカーがお湯につけると炭酸ガスが発生する炭酸入浴剤を発売。顧客を大きく奪われることはなかったが、入浴剤市場全体が大きく広がった。そこで経営サイドは、市場のさらなる拡大を狙って新しいものをつくる方針を打ち出し、それまで存在しなかった本格的な「温泉入浴剤」の開発に着手した。

 同社の販売管理部販売促進課マネジャーの石川泰弘氏は言う。

「入浴剤をより本物の温泉に近づけることを目標に、製剤の研究者、香りの調香師、商品企画の担当者を3人1組にしたチームが結成され、全国各地の温泉を回りました。温泉の成分は温泉分析表を調べれば分かりますが、つかったときのヌルヌル感やきしみ感といったお湯の感触、温泉地の景色などの雰囲気は、実際に現地に行ってみないと分かりませんからね」

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