くじ付きアイス「ホームランバー」は長嶋茂雄の活躍が生んだ

公開日:  更新日:

 日本初のアイスクリームバーが発売されたのは、1955年のこと。1本5円のアイスキャンディーが主流だったこの時代、1個20円のカップのアイスクリームは高級品だった。そこに登場した1本10円のアイスクリームバーは、格安なアイスクリームとして爆発的な人気を呼んだ。

 しかし、同業他社の相次ぐ参入によって、アイスクリームバーは1、2年で飽和状態に。本家本元も売り上げ急減に危機感を募らせた。

 メイトー(協同乳業株式会社)の広報担当・高橋紗奈恵氏(写真)が、当時の様子をこう語る。

「そんなとき、営業課長だった森三郎さんが、立教大学で長嶋茂雄さんが大活躍していて野球人気が高まっていたこと、野球のホームランにはラッキーなイメージがあることに着目。アイスクリームバーのスティックに、当たりくじを示す“ホームラン”という焼き印を入れたら、きっと楽しい商品になると考えたんですね。そこで名称を『ホームランバー』に変更し、銀紙の包装紙には和田誠さん(イラストレーター)にホームラン坊やを描いていただき、1960年に新発売。キャンペーンポスターは、巨人に入団し、国民的ヒーローになっていた長嶋茂雄さんでした。発売当初からものすごい売れ行きだったそうです。本来なら商品は弊社の製造工場からお得意先へ配送するはずなのに、売り切れて納品が待ち切れないからと、東京・日本橋の工場の外にトラックの行列ができたという逸話があります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  2. 2

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  3. 3

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  4. 4

    参院選まで半年…野党共闘を阻む立憲・枝野代表の背信行為

  5. 5

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  6. 6

    毎勤不正で新疑惑「数値上昇」の発端は麻生大臣の“大号令”

  7. 7

    NGT48メンバー暴行事件を追及 “敏腕ヲタ記者”の評判と執念

  8. 8

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  9. 9

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  10. 10

    NGT暴行事件の黒幕か アイドルハンター“Z軍団”の悪辣手口

もっと見る