祈る姿を見て母親を思い出す<湯島天満宮>

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 神田のお気に入りの中華料理屋が、中国黒竜江省チチハルの家庭料理が食べられる新店をオープンしたと聞き、予約をしたのが2月初め。初詣もしていないので、近くの「湯島天神」に参ってから店へ向かうことにした。

 梅が咲き始めており、夕刻の暗闇の中、花とつぼみが白や桃色にぼうっと浮かび上がって見えた。学生時代は大阪で過ごしたので、私にとっての学問の神様といえば「大阪天満宮」。恥ずかしながら湯島天満宮は前を通りかかったことしかなく、「学問」とも縁遠い生活を送ってきたので、受験生を取り巻く人々の必死な気持ちを忘れていた。

 梅をぼんやり眺めている私の横を、足早に通り過ぎる人がどうしてこれほどいるのかと思ったら、湯島天満宮に参る人たちだった。

 年齢から、受験生の親御さんなのだろう。じっと、長く祈る。正月しか会わない実家の母親を思い出した。

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