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そのまんまの形<浅草>

 浅草や浅草橋には、革製品を作っている店が集まっている。ただ、どこも“一般客大歓迎”という雰囲気ではなく、入りづらい。

 いや、「見ていいですか」と聞くと、「どうぞ」と言ってくれるのだが、“仕事を邪魔している感”が付きまとうのだ。ある店の人から、「この辺りは、小売りはほとんどやっていませんからねぇ」と聞いた。

 そんな中で、職人さんが手を止めてじっくり対応してくれた一軒があった。ワニや蛇のベルトやバッグ、財布などの製造を行っている。

 店内には、加工される前のワニ革がいくつもぶらさがっていた。“そのまんまの形”だ。目の部分がぽっかり空いている。同行人のRさんは大の蛇嫌いだそうで、「蛇ならよう見られへんわ」。

 職人さんが、息を詰めるようにしてシャーッと革を切る。獲物を狙うハンターのような目つきで、切った革と革をつなぎ合わせる。作っているのは、ベルト。

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