北海道と東北地方に「郵便番号0」なぜ割り当てられた?
青森に郵便物を送ろうとして郵便番号が0から始まることに気づいた。調べてみると、秋田・岩手・北海道も0から始まる。他の地域は1~9だ。
日本郵政によると、郵便番号の最初の2桁は「地域番号」といって、昭和43年に郵便番号制が導入された際に制定された。全国を100の地域に分け、各都道府県に番号を振り分けている。
順番としては、まず東京に10~20。その次に周辺の関東地方と長野、山梨に21~40を設定。その次に、中部・東海地方に41~52、関西・西日本に53~75、四国に76~79、九州・沖縄に80~90を割り振った。
その後、福井に飛んで、北陸の3県に91~93を。続けて新潟と福島に94~97。宮城と山形には98と99が割り当てられた。そこから先が問題の0スタート地域。秋田が01、岩手が02、青森が03、そして北海道が04~09と00である。
なぜこのような番号の割り振りになったのか。
郵政博物館の学芸員・石井里佳さんによると、「東京が起点となったのは、郵便物の取り扱いが日本一だったから。全国の約3割を占めていたといいます。そこから、当時の郵便物輸送の主体であった東海道本線や山陽本線などの鉄道線路に沿って西に向かい、一気に沖縄まで南下。その次に、大阪から青森までの鉄道線路に沿って、福井から東北、北海道へと北上していったのです」。