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捨てるところなく滋味深い 熊肉の美味しさをマタギが語る

 昨年、日本各地でツキノワグマによる人身被害が続出。兵庫県は20年ぶりにツキノワグマの狩猟を解禁した。今のところ、西日本で猟が許されているのは兵庫県だけだが、全国では東北を中心に17県(北海道はヒグマ)で認められている。

 全国有数のマタギの里、山形県小国町でマタギ歴40年以上の遠藤春男さん(67)がこう言う。

「昨年はちょっと少なかったけど、小国町だけで27頭仕留めた。山に入り、2時間ほど歩いたところが猟場。1時間半くらいかけて回り道をしながら、獲物を囲い込み、尾根の陰からそっと顔を出して獲物を待つ。『ムカダテ』と呼ばれる司令塔の指示に従って、ライフル銃で撃つ。心臓と肺を撃ち抜くと、大量出血して1発で仕留められる。半矢(致命傷でない)だと襲い掛かってくるので続けて2発目、3発目を撃ちます」

 捕った熊は、その場ですぐに解体。きれいに洗えば臭みもない。肉はタンパク源で骨は湿布薬、胆のうは胃腸薬、目薬として、脂は軟膏として、あかぎれややけど、痔などに効くという。捨てるところはほとんどないそうだ。

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