曽我和弘
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曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

内橋ラーメン(西脇)実にシンプルな伝統のラーメン

公開日:  更新日:

 播州ラーメンに凝って一時期足しげく通ったことがある。兵庫県西脇市にラーメン屋が多いのは、かつてこの地が播州織として知られる繊維産業の町だったからだ。

 当時は集団就職して来た女性が繊維工場で2万人も働いていた。彼女らの楽しみの一つは、仕事帰りにラーメンを食べること。店は彼女らの口に合うように醤油ベースの甘めのスープを作っていたという。この歴史が今の播州ラーメンの味につながった。その特徴は、あくまでもあっさり系で、播州産の醤油を用い、甘めのスープに仕上げていること。

 西脇から小野にかけて播州ラーメンの店はいくつもあるが、私のお気に入りは西脇市役所から少し車で走った所にある「内橋ラーメン」。

 同店のメニューはラーメンが、大(1100円)、中(800円)、並(600円)とあり、実にシンプル。チャーシュー麺もなければ、ワンタン麺もない。あるのは播州ラーメンそのものだけで、他には餃子(380円)と焼き豚入りおにぎり(180円)があるくらい。売り物がはっきり伝わる、あっぱれなメニュー構成ぶりだ。

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