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新潟県南魚沼市…雪国伝統の「A級グルメ」を味わう旅

 米どころ新潟でも最もおいしい米がとれるとされる南魚沼。ここは発酵食品や山菜料理など雪国ならではの食文化の宝庫。これらは、永久に残したい日本の食文化でもある。そんな雪国の“A級グルメ”を味わいに、南魚沼を訪ねた。

 東京駅から上越新幹線でわずか1時間半、トンネルを抜ければそこは緑まばゆい初夏の越後湯沢駅。さらに車で約30分の六日町にある「今成漬物店」は、創業100年以上の老舗だ。名物の「山家漬」は地元野菜や山菜を銘酒・八海山の吟醸酒粕で漬けたもの。それだけでうまさは保証済みだが、味に磨きをかけているのが「地下を流れる豊富な雪解け水」と女将の今成正子さんは言う。



「野菜を洗ったりするのに使います。これがあるからうちは成り立っている。水が違うと漬物の味も違います」

 1番人気の野菜は錦糸瓜。口の中ではらりとほどけ、シャリシャリと軽快な食感が特徴。同店の「野菜本来の味を大事にしたい」という思いが伝わってくる。

 山家漬は350グラム1080円~。℡025・772・2015

 大崎地区にある「宮野屋」は霊峰・八海山の表参道口に店を構えて100年以上になる。もともと修験者にろうそくを売っていたが、いつからか食事としてそばを出すようになった。2年前に代を継いだ4代目の米山俊介さんは伝統を守りつつ地元在来種の玄そばを取り入れるなど試行錯誤中。そばだけでなく山菜料理も名物だ。アケビの新芽の醤油和えやウドの炒め煮、ミズの佃煮などで八海山を飲るのは酒好きにはこたえられないだろう。

 そば750円。山菜盛り合わせ(小)1350円。℡025・779・2145

 宮野屋と同じ大崎地区の「龍寿し」は近年、越後湯沢のリゾートマンション客や海外の食通にも注目される隠れた名店。お目当ては2代目店主・佐藤正幸さんが握る独創的な寿司だ。薬味にセリやフキノトウを使ったり、コシヒカリのわらでスモークしたりと、雪国ならではの食材やアイデアにあふれる。特に「南魚沼のアワビ」は思わずニヤリとするうまさ。日本海を中心とした漁港直送のネタは新鮮。目黒のサンマじゃないが、寿司といえば南魚沼に限ると言いたくなる。

 握り1人前4500円~。℡025・779・2169

 大桑原地区の「木津醸造所」は初代が明治23年に糀を造り始めたのが始まり。かつては1~2集落に1軒は糀屋があり、それを使って各家庭で甘酒や漬物をつくっていたそう。やがて味噌や醤油も造るようになり、現在は5代目の木津誠さんが伝統の糀と木桶づくりを受け継いでいる。味噌は主原料の大豆も糀の原料の米も地元産。糀は大豆と同量をぜいたくに使う。

 1パック370円。℡025・779・3048

 大沢地区に2014年5月オープンした「里山十帖」は、“雪国文化を体感する”がコンセプトの宿。築150年の古民家を大胆にリフォームした部屋は全てデザインが異なり、新しい雪国の暮らしを提案している。

 メインダイニング「早苗饗」の食材は山菜など地元野菜がほとんど。普通なら地味になりがちだが、アイデアとセンスで見た目も華やかな“ディナー”に仕立てあげられている。締めに目の前で釜で炊かれるご飯は最高のスペシャリテだ。

 なお当宿の人気アクティビティー「早朝MTBツアー」は、南魚沼でも極上のコシヒカリがとれる大沢山一帯の山間や田んぼのあぜ道をマウンテンバイクで駆け下りるというもの。これも雪国の食文化体験といえよう。宿泊料は基本的に朝食込みのルームチャージ制。1室2人4万円~。MTBツアーは1人8500円。
℡025・783・6777

※今回紹介した店や宿の多くは一般社団法人「雪国観光圏」の「雪国A級グルメ」に認定されています。

(いからしひろき)

【動画】早朝MTBツアーは人気アクティビティー


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