飲食109店舗を展開 ドリームリンク・村上雅彦さんの巻<1>
とんとり酒場(東京・上十条)
■豚バラと鶏のチャーシューが名物
飲食チェーンの経営者は、とことん食べ歩いて新しいブランドを立ち上げるための引き出しをたくさん用意しておくのが大切な仕事です。JR十条駅を出てすぐの「とんとり酒場」さんは、コストパフォーマンスが抜群によくて、ウチのグループで立ち飲み屋をオープンする際、大きなヒントになりました。
メニューの真ん中に写真つきで書かれている豚バラと鶏のチャーシューが名物です。もちろん、自家製。豚バラは、しょうゆの味つけがちょうどよく、箸ですっと切れる軟らかさ。男性の指3本分はありそうな大きさが2枚ですから、これひとつでビール3杯は飲めますよ。
そのビールは、モルツの中ジョッキが380円で、チャーシューはどちらも180円。庶民の町・十条ならではの安心価格です。
鶏チャーシューは、蒸し鶏風が3枚で、塩とごま油でさっぱりと。周りのお客さんも、それぞれ注文しています。とんとりさんにお邪魔したときは、女房と一緒で、実は女房は肉より魚というヘルシー志向ですが、このときはチャーシューのおいしさにお代わりしていました。ほどよく脂が抜けて、絶妙な塩加減がよかったんですね。