塩田武士さん<5>100冊の取材ノートは「小説のネタ」に

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 怖かったデスクの存在も大きい。

「1年目は寝られないし抜かれるしで、怒られて、落ち込んでばかりでした。そんなとき、デスクに呼ばれて、『自分のしたい仕事をしたかったら、自分で環境を整えろ』とハッパをかけられました。それで“教えてもらえないからできない”という甘えがどこかにパンと飛んだんです。『自分は小説家になりたいから、ここで腐らないで、時間がないならメモしたり、できることをしよう』と思えるようになった。もっとも、デスクは“立派な記者”になるために言ってくれたんですが。ただ、怖い先輩ほど、ひたすら付いていったらめちゃくちゃ可愛がってくれるもの。ある先輩には、1年間毎日昼飯をごちそうになりました。最初は、スキンヘッドにヒゲの先輩が3人もおって、“地獄や”と思ったんですけど、いまも付き合いがあって、小説家としての僕を応援してくれています」

 塩田さんの小説には、フィクションの中に記者時代のリアリティーが描かれている。

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