残間里江子さん<1>「一生働ける仕事に就くこと」を夢見た

公開日: 更新日:

 子供のころに思い描いた将来は「一生働ける仕事に就くこと」だった。仕事に恵まれない父親の背中を見ながら、貧しい環境で育った残間さんにとって、それは教訓めいた現実的な夢だった。

「小学校のころは、その日に食べるお米にも困るほど極貧でした。夜中にトイレで起きたとき、米びつにしていたブリキ缶をのぞき込み、残りが茶碗1杯ぐらいしかないときは『あっ、明日はおかゆなんだ……』と覚悟する。そんな環境で育ったんです」

 給食費も数カ月滞納していた。遠足費など学校にお金を持っていかなければならないときは、どのタイミングで親に話そうかと、迷うこともあったという。

「屈託だらけの子供時代でしたね。幼いころから、人は表面的に明るく笑っていても心の内側では違うことを考えているように感じていました。私自身が貧富で言えば『貧』の側でしたし、正か負かと言えば『負』のサイドにいた人間でしたから、人の持っている裏の顔に、関心や興味があったんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福岡知事選で“麻生アレルギー” 学会や九州財界から爪弾き

  2. 2

    籠池氏が久々の爆弾発言「昭恵付職員が財務省室長と面会」

  3. 3

    東京五輪で終電延長 鉄道各社が強いられる“ブラック労働”

  4. 4

    北が安倍政権を猛批判 米朝破談で逆に日本を「脅威利用」

  5. 5

    故内田裕也さんのロックな人生 破天荒の裏の“冷静と情熱”

  6. 6

    記者に華奢な手を差し出し…葉月里緒奈に感じた“魔性の女”

  7. 7

    北方領土「第2次世界大戦の結果論」というのは暴論である

  8. 8

    公立福生病院の透析中止と麻生氏の弱者に対する罵詈雑言

  9. 9

    我々は“トモダチ”が健康被害で苦しんでいることを知るべき

  10. 10

    東京福祉大“消えた留学生”問題を招いた安倍政権の数値目標

もっと見る